編集日記

NTTデータ本社オフィスリニューアル!テレワークでも強い組織を生み出す”シン オフィス”とは?

2021年、NTTデータ本社・豊洲センタービルのITサービス・ペイメント事業本部のオフィスフロアをリニューアルしました!リニューアルに携わった社員の想いやこだわりを中心に、テレワークが浸透した今の時代だからこそ工夫した”シン オフィス”を通して伝えたいこと、これから期待することに迫りました!そして記事の最後には、オフィスバーチャルツアーの3D動画を公開!社員自慢のおしゃれなオフィスを体験してみてください♪

インタビュイーの紹介

(写真左から、”シン オフィス”に携わった加藤さん、冨田さん、大成さん)

加藤 雅已
株式会社NTTデータ ITサービス・ペイメント事業本部 企画部 課長代理
データセンタ運用、システム構築、営業SEとして顧客営業を経て、現職の企画部門でさまざまな社内外向けイベント企画・運営を担当。働きやすいオフィス構築の推進に携わる。

冨田 智之
株式会社NTTデータ ITサービス・ペイメント事業本部 企画部 課長
社会システムR&D部門にて新規ビジネス企画などを担当、NTTドコモ出向、テレコム系新規ビジネス企画、メディア系顧客営業に携わったのち、現在は事業本部の人材育成を担当。

大成 恭子
株式会社NTTデータ ITサービス・ペイメント事業本部 企画部 課長代理
大規模システムSE経験後、メディア・リテール分野で業務改革、ベンチャー立ち上げ・出資、新規サービス企画・海外連携などに携わったのち、現在、快活&突破力のある人材を生み出すため、人材育成チームにて奮闘中。

出社率ゼロ!の中で生まれた“シン オフィス“

-テレワークが浸透していく中でのオフィスリニューアルは正直おどろきもありました。まずはオフィスリニューアルの経緯を教えてください。

大成さん:もともと新型コロナウイルスの影響によってテレワークが浸透する前から、オフィスリニューアルの計画はありました。既に工事も終わっていて、まさにの搬入を始めようとしたところに(1回目の)緊急事態宣言が発出され、出社を控える日々が続きました。遂にはフロアの出社率がゼロの日があり、今のオフィス計画のままで本当に良いのか、という不安がある状況でした。

そんな中、テレワークが浸透した状況だからこその発想をしたことが、今回のオフィスに至る大きなきっかけです。「出社が不要な時代に、どのようなオフィスであれば必要なのか、出社したいと思えるのか」という考え方ですね。そして少しずつ可能な範囲での検討を進めていたところ、上長の後押し・承認もあって新たなリニューアル案に向けて大きく舵をきる方針となりました。

-テレワーク環境下でリニューアルを進めて方針転換までされたとは大変ですね。働き方は大きく変わりましたが、意識したことはありますか?

冨田さん:いまはテレワークが中心になりましたし、Afterコロナでは、自宅や自宅周辺のシェアオフィスなど、目的に合わせて場所が選べる働き方、ABW (Active Based Working)がより浸透していくと考えています。

本社オフィスは立地の観点では他の場所と比べると必ずしも魅力的とは言えません。そのなかで、選択肢のひとつとして選んでもらってみんなが集まる空間にしたいという想いが、今回の“シン オフィス”誕生の背景にあります。いままでのオフィスコンセプトをがらっと変えた新しい空間、という想いを込めて、私たちは“シン オフィス”と呼んでいます。

ちなみに、今回のリニューアル規模は通常であれば2年かかるレベルだそうですが、今回は企画から6か月でリニューアルに至りました(笑)。

加藤さん:選ばれるオフィスにするために、最も高速な無線LANを導入したことは隠れたポイントです。自身のテレワーク経験が活きた点のひとつですね。自宅やシェアオフィスよりも“シン オフィス”を選んでもらえる要素として、ネットワーク環境は重要だと思っています。

-テレワークやソーシャルディスタンスが推奨される働き方は、いままでにない観点ですよね?

大成さん:そうですね。個々で働く時間が増えたからこそ、組織としてオフィスに求められる要素について模索していきました。オフィスデザインのプロの方々をはじめ、若手からベテラン層までのさまざまな社員が「これからのオフィスはこうあって欲しい!」と知恵を出し合いました。

冨田さん:再検討の軸としたのは、「人気Caféのような居心地のいいオフィス」と「空間にいるからこそ生まれる偶発的な出会い(セレンディピティ)」の2つでした。

とある人気Caféを参考にして、「最大公約数の人が心地良いと感じる」居心地の良さを追求しました。空間に広くスペースをとり、さまざまなチームの人が自由に集まって、お互い会話しやすいように工夫もしています。

また、個々の社員やチームがその時の用途・気分によりレイアウトを変更できるよう動かしやすいデスクやチェアにしたり、時にはひとりで集中したり、ゆっくり休憩したりできるような個別ブースも用意したり……偶発的な出会いも確保しつつ、ソーシャルディスタンスの確保にも配慮しています。

(人気Caféをイメージした、レイアウト自由な空間)

さまざまな人たちの「結び目」をつくり、自ら進化する強い組織へ!

-このオフィスは、働き方だけでなく、考え方やチームワークにも影響しそうですね。

大成さん:まさに組織変革もねらいとしています。変化が早く多様化していく時代において、組織の結束を強くすることが難しいこともあります。だからこそ、多くの人が交わり、シェア・連携する“場”を作ることで、組織の中に「結び目」をつくり、より結束力のある強い組織をめざそうと考えました。

一般的にもフラットでストレートに話ができる組織ほど生産性が高いといわれています。事実、私たちの事業本部の新入社員育成施策でも、シェアが盛んなチームのほうが飛躍的に成長することがわかったので、シェアが生まれやすい“場”を意識した空間にしました。

オフィスの利用についても、わからないことや気になることがあったら同じ空間にいる社員同士で声をかけあって使い方を相談、教え合ってもらえるようにしています。ですので、定めたルールは基本的な3つだけです。

冨田さん:”シン オフィス”は新入社員を中心に、積極的に活用してもらっています。行動を禁止するのではなく、「こうしたほうが上手くいく」という視点で、自由な空間や自ら使い勝手のよい方法を生み出して、場を育てていってもらうために、ルールの張り紙はしません。

今までのビジネスでは、縦割り組織やルールの積み上げが有効でした。しかし、これからは既存の枠や概念を超えたビジネスモデルや発想が求められます。与えられたルールに従うのではなく、より有効だと考える仕組みを自ら生み出すことが重要になってきています。

部署・年代の垣根なく集まれる“シン オフィス”の場で、さまざまな経験や考え方をもつ社員同士がつながることで、新たな発見・発想が多く生まれる場にしたい、という想いを持っています。

加藤さん:オフィスはあくまでハードウェア=ハコであり、どんな使い方をするのかというソフトウェアを決めるのは人なので、使う側が使いやすいようにこれから空間を進化させていくことが大事だと思っています。現在も利用しながら気になる点や要望が出てきているので、次のバージョンアップ工事も計画中です。

レイアウト自由!オフィス内で働き方を選ぶ

-オフィス内で特にこだわった点があれば教えてください。

冨田さんオフィス内でもABWの観点を重視し、働き方を選べるようにしました。モニターや電源はポータブル式のものを貸し出して、チェアやデスクも移動しやすいものを設置し、自由に移動できるようにしています。チームでディスカッションするスペースも、個人のスペースも、どちらも選べる設計にしています。

(ポータブル備品と移動しやすいチェア・デスクの写真)

加藤さん:防音素材で集中して仕事のできる設備の整ったスペースも用意しています。機密性を保ちながら仕事ができる環境や、複数資料をつかった業務向けには、デュアルモニターも必須です。集中できる空間も重要ですよね。もちろん、オンライン会議のために、一人用TEL-BOXも設置しています。

(TEL-BOXと防音素材で囲われた集中できる個人スペース)

大成さん:チェアやソファは座り心地が大事なので、体型の異なるメンバーでショールームに行き、実際“おしりで試して”選定しました。仕事モードだけではなく、人が心地よい空間を作るため、観葉植物、北斎の名画、ちょっとした小物を置いて場が和むようにしています。

(北斎の名画と座り心地を重視したソファ、そして観葉植物)

ちょっとした休憩のためにパターゴルフデザインのエリアがあるのですが、いつの間にか本物のパターが寄付されていたり、当社がオフィシャルスポンサーとして協賛を行う全英オープンゴルフ(The Open)の旗が立っていたりして、自由にデコレーションされています(笑)。

(パターゴルフデザインエリア)

冨田さん:これからも、気づけば新しく季節のデコレーションが増えているなど、みんなの遊び心にも期待しています。自分の想いや考えを積極的に発信してほしいですね。

オンライン・オフライン双方から参加できるオフィスに

-さまざま工夫が施されているオフィスですが、これから期待することはありますか?

大成さんオフラインのコミュニケーションの場として、自由に楽しんで使ってほしいです。特に、昨年~今年にかけて入社した社員は、テレワークが中心の働き方となり、コミュニケーション面では苦労のあるスタートだったようです。クリアパネルも設置し、感染対策もしっかりしているので、“シン オフィス”を積極的に利用していただき、テレワークでは味わえないコミュニケーションを楽しんでもらいたいです。

冨田さんイベントでも活用してほしいですね。先日、ウェビナー配信やVR会議を実施しました。リアルで対面しているような印象をもってもらうために、オフィス側の映像も配信して、双方向のコミュニケーションを実現しています。

(双方向配信の社内勉強会)

いまはオンラインでの取り組みが中心ですが、Afterコロナのイベント開催は、オンライン・オフラインどちらも選べる形にする予定です。

オフラインでのイベントでは、ステージ(編集部注:オフィス内に小上がりのような段差のあるスペースあり)も活用できます。私たちの事業本部では毎月勉強会を開催する文化があるので、勉強会開催時にも活用できるようにステージを設置しました。イベント開催にあたり、予定していたオフライン開催を、オンライン開催に切り替えるなど、クイックに対応できるのも、設備や環境が揃っている“シン オフィス”のよいところです。

今後出社する社員が増えた際には、さらにチームの力を発揮できるような空間になることを期待しています!

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