
デジタルマーケティング先駆者の仕掛人が語る! IMJ×電通デジタル×ネットイヤーグループ共催セミナーの舞台裏
デジタルマーケティング業界を牽引するIMJ、電通デジタル、ネットイヤーグループの3社は、2020年7月17日に「デジタル業界を牽引してきたリーダーが提言 コンサルファーム、広告代理店、SI会社ではない、真のDXパートナーとの付き合い方」をテーマにオンラインセミナーを共催しました。各社の経営層がパネラーということもあり、当日は約400人もの経営企画、マーケティング部門の責任者や担当者などが参加しました。今回は本セミナーの仕掛け人であり、デジタルマーケティング業界の先駆者でもあるネットイヤーグループ株式会社執行役員の佐々木さんにセミナーの開催経緯や目的など舞台裏を取材しました。
佐々木 裕彦
ネットイヤーグループ株式会社 執行役員
創業メンバーとして、同社のビジネスコンセプトを描き、成長を牽引し、2008年のIPOを実現。1993年から2000年までニューヨークに在住。1994年にマッキャン・エリクソンのインタラクティブメディア部門に参画して以来、インタラクティブマーケティングやデジタル戦略を専門にしてきた。最近は、セブン&アイ・ホールディングスのオムニチャネルプロジェクトの戦略構想策定を支援。マーケティング、ブランディング、データ活用、CRM、Web、ソーシャル、新規事業開発まで広範囲な知見を持つ。学習院大学卒業、ニューヨーク市立大学バルーク校経営学修士(MBA)。
反響大きく急きょスピンアウト企画も開催! —大盛況だった3社共催セミナー
—まずは当日のセミナー内容と、その反響を簡単に教えてください。
佐々木さん:2020年7月17日にIMJ、電通デジタル、ネットイヤーグループにて「真のDXパートナーとの付き合い方」をテーマにオンラインセミナーを共催しました。
当日は、アクセンチュア株式会社マネジング・ディレクター/株式会社IMJ 取締役 加藤圭介氏、株式会社電通デジタル 執行役員データ/テクノロジー領域および統合デジタルマーケティング領域担当 小林大介氏、そして私がパネラーとなり、モデレータには当社 代表取締役社長CEOの石黒不二代が登壇しました。
事前告知段階から反響は大きく、告知期間が2週間と短いながらも、当日は400人近くもの人に視聴していただきました。セミナーは、まず新型コロナウイルスの感染拡大によって変化した顧客と企業の関係を明らかにしたうえで、3社が考えるDXの定義について議論を始め、そこからDXの進め方と外部パートナーの使命について議論を行いました。セミナー終盤では欧米と日本のDXの違い、DXが成功するための必要条件や新たなDXパートナーのあるべき姿と付き合い方を提言しました。
参加者も交えて盛り上がったセミナーになったと思いますが、時間内に語りつくせず…。翌々週には多くの視聴者からの要望に応える形で急きょ続編も開催し、当日回答しきれなかった質問を中心に視聴者の皆さんとお酒を飲みながらフランクに語り合いました。
3社共催オンラインセミナーの内容をより詳細にチェックしたい方はこちらをご覧ください。
ライバル3社でなぜ共催? —セミナー開催までの舞台裏
—3社でセミナーを開催しようと思った経緯を教えてください。
佐々木さん:デジタルマーケティングという新たな産業を確立し、そのデジタルマーケティング業界の中でIMJ、電通デジタル、ネットイヤーグループは真のDXパートナーであることを多くの企業のみなさまに知っていただきたく今回セミナーを開催しました。
小売業界、物流業界などといった既存業界では代表的な企業が思い当たると思いますが、デジタルマーケティング業界といって思い当たる企業は未だあまりないのではないかと思います。しかしコロナ禍になって多くの企業がデジタルマーケティングなどDX化を進めたいと考える中で、真のDXパートナーが必要になってきていると感じます。真のDXパートナーの役割や選び方についての議論を通して、IMJ、電通デジタル、ネットイヤーグループはそういった企業のニーズに応えられる真のDXパートナーであることをお伝えしたかったのです。
—デジタルマーケティング業界の中で、なぜIMJと電通デジタルの2社に登壇いただいたのですか。
佐々木さん:デジタルマーケティングを牽引している企業という軸で、ビジネス規模が大きいことはもちろんですが、全体像が描け、かつ提案型で活躍されているIMJさん、電通デジタルさんにお願いしました。
また、この2社に依頼したもう一つの理由は親会社の存在です。IMJはコンサルティング大手のアクセンチュア、電通デジタルは広告業界大手の電通、ネットイヤーグループはSIer大手のNTTデータの、それぞれ子会社です。親会社は他業界に位置していますが、子会社であるIMJ、電通デジタル、ネットイヤーグループは同じ業界であるデジタルマーケティング業界を牽引しています。親会社が異なる業界に存在する3社でデジタルマーケティング全般の話をしたり、親会社との付き合い方などディスカッションできたりしたら面白いと思い、3社でのセミナーを企画しました。
—開催に至るまでの苦労話などあれば、教えてください。
佐々木さん:苦労話ではないのですが、実は登壇者のIMJ加藤さん、電通デジタル小林さんと事前に3回もオンライン飲み会をして セミナーの趣旨や内容を決めました!そのおかげで、今回のセミナーで最も伝えたかった「コロナ禍で求められる新しい顧客体験に必要なこと」が下記の3点であるとの共通見解をすり合わせできました。また、飲み会では下記3点にまつわる他社事例なども(差支えない範囲で)情報交換していました。
- 良い顧客体験を作るために良い社員体験が必要である
- リアル×デジタルのより最適なミックスを探すべきである
- 企業も顧客もヒューマニティーを大切にして相互リスペクトの関係を作る
—セミナー内容を決める際、重視した点は何でしょうか。
佐々木さん:重視したポイントはふたつあります。ひとつ目は未来を予測する「ビジョン・ドリブンセミナー」にすることを意識していました。明日からこの知識が役に立つという「ハウツーセミナー」は良くあると思いますが、今回はデジタルマーケティングという新たな産業を確立することがセミナーの趣旨でもあったため、この点を重視しました。
ふたつ目はその時の即興性、その時の語りを大切にする「ライブ感」です。事前に3回の飲み会を経て大きな方向性は決めていたものの、今回は電通デジタルさんが大きなプレスリリースをセミナーの直前に発表されていたので、こちらを話題に入れて即興性を出しました。また、セミナー参加者に質問を促して我々が回答していた点も「ライブ感」を出せたことのひとつだと思っています。
デジタルマーケティング産業の確立に向けて —セミナーを開催して感じること
—参加者の反響はいかがでしたか。
佐々木さん:多くの参加者に内容が興味深く面白かったと言ってもらえたので、セミナーコンテンツの質は総じて良かったと思います。また、冒頭にもお話ししたとおり、視聴してくださった多くの方から続編を開催してほしいとのご要望をいただき、スピンアウト企画「DXオンライン座談会Night」をセミナーの翌々週に開催しました!こちらの座談会はお酒を飲みながら視聴者の皆さんとインタラクティブかつカジュアルなスタイルで行いました。
一方、参加者の反響分析については今後の課題だと感じています。というのも今回は参加者の反響を細かくは分析できていません。今後は事前準備に時間をかけ、視聴者のセミナー流入から反響の分析、また視聴後のフォローアップの仕掛けまで構築する必要があると思いました。
—参加者の反響分析以外に課題に感じたことがあれば教えてください。
佐々木さん:企業のマーケティング部門の方の参加が予想以上に少なかったことです。参加者の多くはデジタルマーケティング業界側の方でした。次回はテーマ設定や企業のマーケティング部門の方もパネラーとしてお招きするなど工夫していきたいと思っています。
—反対に、オンラインセミナーだからこそ良かったことなどはありますか。
佐々木さん:ラジオを聞くように、気軽に「ながら視聴」してもらえたところが良いと思っています。また、今回のような300~400人規模のセミナーとなると、オフラインの場合は会場確保や運営に時間もお金もかかりますが、その懸念が全くないことも良いところだと思っています。加えて、スピンアウト企画でやったような、開催者側も視聴者側もお酒を交えたカジュアルなインタラクティブセミナーを気軽に楽しめるのも良いですね。
—今後開催予定のセミナーなどありますか。
佐々木さん:今後も引き続き、今回のセミナーのような活動に加え、デジタルマーケティングという新たな産業を確立するためのさまざまな取り組みを続けていきたいと思っています!そして、デジタルマーケティングを牽引している身として新しい情報は常に発信していきますので、今後も宜しくお願いします。

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