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Twitter全量データで調べてみた 外出自粛でキャンプはどう変わった?

新型コロナウイルスによる外出自粛によって、近年人気が再燃しているキャンプなどのアウトドアレジャーができない日々が続いています。一方で、少しでもアウトドアな気分を味わうために「自宅キャンプ」が流行っているという話題も耳にするようになりました。そこで今回、Twitter全量データを使ってキャンプに関する投稿がどのように変化しているのかを探ってみました。

キャンプのツイート数は昨年比145%

まず、キャンプに関する話題について昨年と今年の同じ時期(3月1日〜5月6日)のツイート数を調べてみました。

キャンプに関するツイート数

総ツイート数は昨年の675,622ツイートに対して今年は978,484ツイートであり、昨年比で約1.45倍に増加しています。また、投稿したユニークユーザー数で比較すると、昨年の263,239ユーザーに対して、今年は451,466ユーザーと約1.72倍に増加しています。オートキャンプ白書2019(注1)によるとキャンプ人口は2013年から6年連続で右肩上がりの増加をしているそうですが、今年はさらにキャンプへの関心が高まっているようです。

また、今年の推移を見ると、緊急事態宣言が出された4月7日以降もツイート数は増加傾向にあり、コロナ禍においてもTwitter上でのキャンプに関する話題の盛り上がりを確認することができます。
注1)オートキャンプ白書2019

都の外出自粛要請後にキャンセルが急増

次に、計画していたキャンプに「行けなくなった、キャンセルした」などの話題についてツイート数を調べてみました。

「キャンプに行けなくなった」に関するツイート数

今年の総ツイート数は25,717ツイートと、昨年比(4,059ツイート)で約6.34倍に増加しました。特に今年の推移を見ると、3月26日ごろからツイート数が急増しています。前日の3月25日に行われた、東京都の小池知事による週末の不要不急の外出自粛呼びかけが大きく関係していると考えられます。

投稿内容を見てみると、「外出自粛要請出ちゃったからキャンプ中止かな」「キャンプ行きたいけど、自粛しています……」と言った、キャンパーたちの声が多く見られました。(余談ですが、かく言う筆者もゴールデンウィーク(以下、GW)にキャンプをする計画を立てていたので、予約していたキャンプ場をこのタイミングでキャンセルしました。)

今年のGWは自宅キャンプでStay Home

今度は話題の「自宅キャンプ」について調べてみました。自宅キャンプとは、言葉の通り、自宅のベランダや庭で料理や食事をしたり、テントを張ったりしてキャンプ気分を味わうことで「ベランピング」「二ワ(庭)ンピング」などと呼ばれたりもします。

「自宅キャンプ」に関するツイート数

今年の期間中の総ツイート数は27,661ツイートでした。これは、昨年の4,942ツイートに対して約5.60倍となります。

特に今年は4月に入ってからの増加が著しく、3月の1日あたりのピーク件数296件(3月28日)に対して、GW序盤では1,193件(4月29日)、GW中盤になると1,710件(5月2日)と約5.8倍に増加しています。土日祝日に件数が増加する傾向から、休日のStay Homeの過ごし方として、自宅キャンプの人気の高まりを見ることができます。

また、キャンプに「行けなくなった、キャンセルした」とツイートしている投稿者のうち約2割の人たちが、自宅キャンプに関する投稿をしていることから、キャンプに行けないストレスの発散方法の一つになっているようです。

自宅キャンプツイートを見てみると……?

自宅キャンプに関するツイートを見ると、バーベキューなどの料理の写真や、庭に張ったテントの写真など画像付きの投稿が多くみられました。いくつか投稿を見てみましょう。

とても美味しそうなキャンプ飯。こんな時こそ気分転換は大切ですね。

こちらはテントもキャンプグッズもかなり本格的です。

ベランダキャンプの難点は洗濯物の既得権とのこと。なるほど、確かにその通りかも。

中には自宅キャンプ5日目という強者もいました。

また、自宅キャンプに関するツイート中にどのようなワードが共起するかを調べてみました。

自宅キャンプ共起語ワードクラウド

結果を見ると、「子供」「娘」「息子」といった家族に関するワードや「テント」「レジャーシート」「ハンモック」といったキャンプアイテム名に関するワード、「バーベキュー」「カレー」「ビール」といったキャンプ定番の飲食物に関するワードなどが多く出現しています。また、「気分転換」「ピクニック気分」といった気分に関するワードも見られます。

家族と一緒に自宅で過ごす日々においても、ちょっとした非日常を創り出してくれる自宅キャンプはよい気分転換になっているのだと想像できます。

まとめ:外出自粛で見えた新しいキャンプのかたち

Twitter全量データから、外出自粛の中でもキャンプの話題は昨年よりもさらに盛り上がっていることが分かりました。話題の中身を見ても、予約キャンセルだけに終わらず、自宅キャンプという工夫を凝らした新しいキャンプスタイルを楽しんでいる様子を垣間見ることができました。これからキャンプやアウトドアレジャーのスタイルがどのように変化していくかも楽しみですね。

「デジマイズム」では、今後もTwitter全量データを活用して、社会や生活の変化の様子を定量的に捉え、ご紹介していきたいと思います。

分析対象

①「キャンプ」に関する話題分析
 抽出期間:
2019/3/1〜2019/5/6、2020/3/1〜2020/5/6
 対象ワード:
「キャンプ」「キャンピング」「グランピング」のいずれかを含むオーガニックツイート

②「キャンプに行けなくなった」に関する話題分析
 抽出期間:
2019/3/1〜2019/5/6、2020/3/1〜2020/5/6
 対象ワード:
「キャンプ」「キャンピング」「グランピング」のいずれかを含み、かつ、「行けない」「行けなく」「キャンセル」「自粛」のいずれかを含むオーガニックツイート

③「自宅キャンプ」に関する話題分析
 抽出期間:
2019/3/1〜2019/5/6、2020/3/1〜2020/5/6
 対象ワード:
「キャンプ」「キャンピング」「グランピング」のいずれかを含み、かつ、
 「自宅」「ベランダ」「庭」「ニワンピング」「ベランピング」のいずれかを含むオーガニックツイート

①~③について、BOTなどのノイズツイートは除外しています。

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