事例と成果

JX通信社様:NTTデータのTwitterデータ提供サービスを活用し、ニュース速報より早いリスク情報提供の実現

リスク情報の速報サービスを行うJX通信社様の「FASTALERT(ファストアラート)」には、NTTデータのTwitterデータ提供サービスをご活用いただいています。活用の背景やTwitterを利用するメリット、今後の展望について、JX通信社の松本健太郎さん、川﨑隆豊さんにお話を伺いました。

松本 健太郎 様
マーケティングセールス局 マーケティングマネージャー
1984年生まれ。龍谷大学法学部卒業後、データサイエンスの重要性を痛感し、多摩大学大学院で"学び直し"。
その後、株式会社デコムなどでデジタルマーケティング、消費者インサイト等の業務に携わり、現在は「テクノロジーで『今起きていること』を明らかにする報道機関」を目指す報道ベンチャーJX通信社にてマーケティング全般を担当している。
政治、経済、文化など、さまざまなデータをデジタル化し、分析・予測することを得意とし、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌にも登場している。

川﨑 隆豊 様
マーケティングセールス局 / FASTALERT マーケティング責任者
法政大学卒業後、広告代理店に大手企業担当の営業職として入社。
その後マーケティングチームの立ち上げから参画した人材会社での上場を経て、現在JX通信社にて
 製造業や物流業の災害対策サービス「FASTALERT」を担当し、各企業のBCP策定や危機管理対策を支援している。

FASTALERTの概要

―FASTALERTはどのようなサービスかお聞かせください。

松本さん:FASTALERTは、報道機関、行政、BCP(災害などの緊急事態における企業や団体の事業継続計画)導入民間企業に選ばれる正確性・速報性・信頼性に優れたSaaS型防災テックサービスです。

FASTALERTは、SNSを中心とした情報ソースの中からAIを用いて自然災害、事件、事故、情報漏洩、SNS炎上、新型コロナウイルス関連情報など、80分野以上の様々な最新リスク情報を収集し、すばやく配信しています。ユーザーが通報やニュース報道よりも早いタイミングで、緊急事態の発生情報や現場の状況などの情報を入手・確認できます。




―FASTALETサービスの優位性/強みは何でしょうか。

松本さん:取得できる情報の速報性と網羅性です。

FASTALERTは、SNSを中心に複数の情報ソースからリスク情報を検知し、配信しています。現場にいる目撃者の投稿を集めるため、多くのケースで発生と同時に検知が可能です。通報やニュース報道よりも早いタイミングで、緊急事態の発生情報や現場の詳細な状況などの情報を入手・確認できます。

FASTALERTの提供を開始した背景

―FASTALERTを企画/立上げられた背景を教えてください。

川﨑さん:最初は海外の速報を速くキャッチするサービスとして構想がスタートでした。自社開発のニュースアプリ「NewsDigest」の速報検知の仕組みを応用すれば、海外の速報でも同じことができるのでは?というのが始まりでした。その後国内の速報情報に目を向けてリアルタイムの速報と情報の網羅性を意識して機能や取得情報を拡大していきました。

―Twitterに着目されたのは何故でしょうか。

川﨑さん:サービスの要になっている、情報のリアルタイム性と網羅性という点です。どこよりも情報を速く網羅的に取得するためにはリアルタイムの情報が多く流れているTwitterの投稿情報が必要でした。

松本さん:災害・事件発生時に状況を細かに把握するためには、取り洩れなくデータを取得する事が重要ですが、Twitterが一般公開しているStandard APIs/Premium APIsは日本語ツイートの全量取得ができない事が分かっていました。そこでTwitter Official PartnerであるNTTデータさんのサービスを導入することで、リアルタイムにピンポイントのTwitterデータ取得が実現できるようになりました。

―サービス立上げの際に苦労された点がございましたら、教えてください。

川﨑さん:サービスの受け手となるユーザーがFASTALERTで得た情報を活用しやすいように、取得できる情報の内容や、精度、見せ方を工夫することがサービス改善の歴史でした。最初は投稿内容が流れてくるだけでしたが、場所と発生情報を紐づけ、マップ上でリスク情報を見ることができるように開発するなど、ユーザーのニーズに応えながら機能のアップデートを行ってきました。

FASTALERTの導入実績

―どのような業界・業種のお客様が利用されているのでしょうか。

松本さん:主要な報道機関や、電気・通信・交通といったインフラを担うお客様、製造業や物流業など、全国各地を広くケアする必要がある企業様にご活用いただいております。また、全国の自治体様、官公庁関連のお客様からのお引き合いもございます。

―FASTALERTを導入されたお客様はどのような用途で使われているのでしょうか。

松本さん:災害や事件事故の発生時に被災状況の確認や、現場周辺の安全確認に用いていただいております。Twitterというメディアの特性上、現場にいらっしゃる方々が画像や動画とともに投稿するため、現地に赴くことや現場の連絡を待たずとも状況が速報として届き、被害状況の把握や適切な初動対応を行うことができるようになります。

※ 台風発生時におけるツイート量の可視化例について、米Twitter, Inc.が弊社集計データをソースとしてTwitter Blogにおいて掲載していますので、ご参照ください。
Exploring #ExtremeWeather: Typhoon Hagibis

―特に印象的なお客様の活用事例や導入効果をお聞かせください。

川﨑さん:台風や大雨が発生した際に拠点周辺への影響や、社員の出勤に影響が出ないかと確認するというような活用の仕方や、商品の出荷判断の際に配送先の地域に被害が出ていないかを確認し出荷判断をすると言ったような活用をされています。

Twitterデータ活用の今後の展望


―FASTALERTの今後の展望について教えてください。

松本さん:多様なデータ連携と取得データの活用がよりしやすくなるように随時機能拡大を予定しております。ユーザー様の声を聞いている中でも何かあったときにはTwitterから検索して情報を得ることが多いと耳にします。企業活動においてもそのようなリアルタイムの情報はもしもの時に何よりも役に立つと思いますので、引き続きリアルタイムの価値のある情報を届けていきたいと思っています。

NTTデータTwitter全量データ提供サービス

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